2018年12月22日土曜日

uBlock Origin で 要素フィルターの無効化

症状:uBlock Origin が Twitter のタイムラインを非表示にしてしまう

原因:Fanboy’s Social Blocking List に ##.twitter-timeline が登録されているため

対処:Myフィルターに #@#.twitter-timeline と登録して打ち消す


数あるブログの中でも、絶大な人気を誇っているのが WordPress だ。

有名な5分間インストールに始まり、テーマのカスタマイズやプラグインの導入など、とかく速さと簡便さで右に出るものはいないと言えよう。

ブログのウィジェットとして Twitter を埋め込むことも容易だが、さてここで一つの障害に突き当たることになった。

それが、広告ブロッカーでのタイムライン非表示問題である。


AdBlock や uBlock Origin など、不要な広告を除去するためのアドオンは、広告収入を期待するサイト運営者には毒だが、広告の嵐や邪魔なポップアップを出すWebサイトに対する有効な防衛手段である。

# 当サイトはアフィリエイトやアドセンスはおろか、訪問者にすら無頓着なため、無用の長物ではないだろうか? そもそも備忘録を垂れ流しているようなものだから、表示速度にだけしか意識が向かない。


上記の広告ブロッカーに最初から登録されているフィルターは優秀で、多くの無用な表示を不可視の存在に変え、快適なWebブラウジングを提供しくれる。

ただし、フィルターの中には必要以上に除去をしてくれるものも存在する。

SNS系のタイムライン表示を見たくないユーザーには  Fanboy’s Social Blocking List はとても有効だが、Twitter のタイムラインだけは必要な場合でもお構いなしに消してくれる。というより、表示していることすら気がつかない。

ブログのパーツに導入したはいいが、自分のブラウザーからは見えずに不便を被ることになってしまう。


そうなると「一部のフィルターだけ無効化(許可)したい」という欲求が出てくるのも自然だ。


無効化フィルターの文法は汎用性を持たせない限り平易である。

@@www.ooopppp.qqqq.com

のように、URLの頭にアットマークを二つ入力すればいい。


しかしながら、要素に対してかけられたフィルターを無効化したい場合、どうすればいいのか。はたと困ってしまった。

あちこち検索するが、今ひとつ要領を得ない。

サイトごとにホワイトリストを登録して対応するのが一般的な方法らしい。だが、ひどいサイトでは「一時的に 広告ブロッカーを停止させる」とか、「別ブラウザーで閲覧する」ようにしているとの説明がなされている。

いやいや、便利を不便にしてこその IT だろう。と、ひとりツッコミを入れてフィルターの書き方を調べたところ、要素の項目は

#@#.xxx-yyyyy

のように #@# の後に要素を表記すればいいらしい。(老婆心ながら付け加えておくと、要素の初めにあるピリオドを忘れてはいけない)

したがって、 Twitter のタイムラインを表示させるには、冒頭で示したとおり、

#@#.twitter-timeline
とすればよいのである。


わかってみればこんなにも簡単なことを、どうして単純に解説してくれるサイトがないのか……。
調べ方が悪い、と言われればそれまでだが、釈然としなかったのでここで記事に残しておく。

2018年11月15日木曜日

RamDisk を exFAT で運用する

状況:NTFS の RamDisk を exFAT で運用したい

対処:RAM-Storage Driver を導入し、 4097MB 以上に設定する


Windowsシステムの高速化のためや、SSD の消耗を防ぐ用途として、一時ファイルに RamDisk を用いるユーザーも少数ながら存在するはず。

これまでは有料の I・O DATA の RamPhantomEX を使用してきたが、Windows10 には正式対応していない上にメーカーが公開終了してしまい、代替ソフトウェアを探す必要が生じていた。

有料だけあって UI/UX がよく、安定性も抜群なのだが、二つの欠点があった。

1.自動フォルダ作成機能がない
2.FAT32 か NTFS しか選べない

1.については、RamDisk を新設するたび、自分でフォルダを新規作成しなければならず、TEMPフォルダとして活用するには余分な再起動を必要とした。

2.については、OSイメージ等の 4GB を超える巨大ファイルをダウンロードする際には NTFS しか対応できない。NTFS は HDD には良いファイルシステムだが、メタファイルを作成して余分に領域を確保してしまう。ファイル数が多ければなおさらで、しかも減ることはないため、ゴミ領域が拡張されていくのだ。

そこで、exFAT である。このファイルシステムに対応した RamDisk は種類が少なく、知る限りでは RAM-Storage Driver のみだ。しかも国産のフリーウェアで不具合も少ないときたら、もはや選択の余地などない。

さっそくインストールしようとしたのだが、おや? FAT32 と exFAT がグレーアウトして選べないではないか――。


Windows10 だからか? サービスの停止をし過ぎたせいか?
あれこれ試行錯誤しているうちに、ふと容量のことに思い当たる。
現在の設定は 4096MB、すなわち 4GB である。

ファイルサイズが 4GB まで対応する FAT32 なら、それ以上にすれば良いのではないだろうか。

試してみると、ちょうど 4097MB から設定変更できるようになっていた。


Readme.TXT や検索した Webサイトには説明を見つけることができなかったので、ここに記しておく。

あと、当環境下におけるベンチマークは下の通りだ。


CPU: i7-3770(定格)
Mem: 16GB(DDR3-1600 8GBx2)


2018年10月23日火曜日

TX100 S3pで Windows10 のインストールに失敗する

症状:Windows10 Pro x64 をクリーンインストールするとエラーが発生して進まない

原因:PCI-E に USB 3.0 のカードを増設していたため

対処:PCI-E には グラフィックカード以外は差さない

Fujitsu の名サーバーである TX100 S3p を所有しており、長らくローカルのサーバーとして活用してきた。職場が変わって使う機会がなくなったため、パーツを追加・交換して Windows10 を導入してみることにした。

CPU: Core i3-2100
Mem: DDR3 ECC 1333MHz 8GB (2GB*4)
GPU: Nvidia GeForce GT 430 (ファンレス・x8運用)
HDD: 320GB*2 (起動が遅いのでRAID → AHCI)
PCI-E: USB 3.0 2Port (Renesas Electronics µPD720200)

といった構成になった。

およそ7~8年前のスペックだが、動画処理もゲームにも使わないのだから、別段、問題は生じない。CPUは論理4コアもあれば十分だし、Windowsサービスも不要な物は停止すればメモリは 8GB でお釣りが来る。動画再生は DXVA に対応していれば、フルHDで遅延もない。

さて、何はともあれインストールである。

Windows10 の ISOファイルを Microsoft Windows and Office ISO Download Tool でダウンロードし、Rufus で USBメモリに書き込んでインストーラーにする。あとは TX100 S3p の USB 2.0 側のポートに差せば完了だ。

……が。何度やっても、

問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。自動的に再起動します。

QRコード付きのブルーバック画面になってしまう。

ダウンロードした ISOファイルのハッシュチェックを行ったり、BIOS の確認をしてみたりしたが、繰り返すエラーに辟易とするだけだった。

こんな時は問題の切り分けとして、構成を単純化してしまうのが良い。

試しに USB 3.0 の PCI-Eカードを抜いてインストール作業を始めると……まるでトラブルでもなかったように進行するではないか。

Amazon で購入したメーカー不詳のカードとはいえ、Linux(Basix 3.0 x64)では快適に動作していたし、別PCの Windows 8.1 ではドライバさえ入れれば不具合はなかった。

まさか、装着しているだけでエラーを起こすとは。

Windows10 は以前の OS に比べてエラーに弱くなった。
Windows9x 時代はドライバ関連で BSoD を吐くことが多かったが、その頃にまで遡ったかのようだ。

ひたすら従順を押しつける、巨大化したアプリのようなOS。
それこそが Microsoft Windows というものなのだろう。


追記
別メーカーの同チップカードを装着したが、やはり上記の BSoD が……。
どうやら µPD720200 の USB 3.0カードは Windows10 において鬼門のようである;

さらに追記
三回の再起動で自動修復が行われるが、その折に認識するようになった。
Renesas ドライバが入っているが、どうなっているのやら;

2018年10月7日日曜日

タブレットの充電はストレートに

症状:Teclast P80 Pro で充電できない

原因:延長ケーブル+コネクタ変換で接続したため

対処:充電器から、単体の USB2.0 Type-microB ケーブルで接続する 


今年の7月、ASUS の名機・ME572C をバッテリー交換時に、フレキシブルケーブルを破損して文鎮にするという失態を演じた。

代替として、京セラの WX10K を持ち出して凌いでいたが、OS が Android 4.2.2 であるため、TLS1.2 以降の対応ができず、使用できないアプリや閲覧できないWebサイトが増えてきた。

3ヶ月経ってようやく購入の意思が固まり、ME572C と同程度のタブレットを購入することとなった。

ところが現在、Androidタブレットの成長は失速し、良品質な製品に出会えない状態にある。

ASUS は高額か、そうでなければ低性能な廉価モデルしか世に出しておらず、魅力はなくなってしまっている。NEXUS7(2012) が良品だったので、ME572C を購入したというのに、もはや見る影もない。

そんなわけで、5年ぶりぐらいに中華タブレットに手を出すことになった(ASUSも台湾なのだが、別枠と考えている)。

購入したのは Teclast P80 Pro 16GB である。

以前ほどの快適さはないし、タッチも鈍い気がするが、書籍と動画、Webブラウジングぐらいしか用途はないので、バッテリー保ちと液晶画面にさえ納得できれば十分である。

そのバッテリーだが、わりと減りは早い。ME572C が8時間使用できたことに比べれば、60%といったところか。iBattery を導入したので、スリープ時は長持ちしてくれることを期待しよう。

おっと、まるで P80 Pro のレビューのようだ。本題に戻ろう。

これまで充電器は、ME572C 付属のものを使ってきた。使用スマートフォンも Zenfone2 Laser なので相性も良いと思う。だが今回のタブレットは、必ず 2A出力で充電するようにと指定があったため、推薦された充電器も併せて購入した。

さて、このタブレット。USBケーブルを接続すると充電モードに入るが、20秒もしないうちに充電が終了してしまう。

変だな、と思って検索すると、急速充電に対応している機器は、妙な構成での充電はおかしくなるという記述があった。(奇しくも Teclast製のタブレットの記事である)

そう、ASUS の充電器に USB3.0 の延長ケーブルを挿し、そこから USB2.0 Type-microB の変換ケーブルをつないでいたのだ。

付属の白い USB2.0 Type-microB でつなぐと急速充電に入ったのか、すぐに充電メーターは1%上昇し、途切れることもなくなった。

電子機器は変な構成で運用するものではないな、と思い知らされる一件であった。

2018年9月30日日曜日

メールアドレスの流出チェック

問題点:Have I been pwned? と Firefox Monitor では検出結果が異なる

 情報漏えいのインシデントがかなりの頻度で発生しているのは周知の通りである。

その中でアカウント情報の流出は、ユーザーがどれほど注意を払っていても、企業が“やらかしている”のでどうしようもない。発覚したらアカウント情報の変更/サービスの退会という、後手に回る対応しかとれない。

さて、データベースごとアカウント情報を盗まれると、その母体と呼ぶべきメールアドレスとパスワードの両方が明るみに出てしまう。もっとも、パスワードは通常ハッシュ化されているので、それほど気にしなくても良いのかもしれないが。

メールアドレスはそのまま流出しているため、迷惑メールが届くようになったり、勝手にWebサービスに登録されたりと、当然ながら悪いことしか起きない。

毎回捨てアドレスを利用できる状況とは限らないため、、エイリアスでの登録やYahoo!メールのセーフティーアドレスが有効なのだろう。

話を戻すと、メールアドレスの漏えいを確認できるサービスで、悪いデータリストに登録されていないか調べてみたくなるのが必然だ。

現在、 Have I been pwned?Firefox Monitor の2種類の漏えい確認サービスが登場している。これらのサービスがメールアドレスの収集を目論んでいるかどうかはさておき、試してみることにした。

Have I been pwned?Firefox Monitor はおそらく、確認用のデータベースを同一のものとしているはずである。にもかかわらず、私が持っている、迷惑メールの届く二つのメールアドレスは、その両方が次の結果を示した。

漏えいが確認された = Have I been pwned?
漏えいはないようです = Firefox Monitor

これがいったいどういうことなのか……気になるところである。

2018年9月18日火曜日

PX-S1UDの受信状況改善

症状:PX-S1UDで地デジ放送の一部がドロップ/エラーで視聴できない

原因:USBポートの電圧不足/ノイズ混入によるもの?

対処:ブースター電源供給を USB2.0ポート から USB3.0ポートに接続場所を変更した 


 最近はテレビ離れが顕著だそうだが、興味と仕事柄でNHKや状勢の解説番組のチェックは欠かせない。

 私室にはテレビを設置していないものの、古いアンテナ線は届いているので、PC2台へ分岐させて録画・視聴していた。

 それぞれ PX-W3PE v1.3 を装着しており、アンテナ線をマスプロの3分配器で接続している。

 さて、たまに3番組の録画が重なることがあり、昔に買った PX-S1UD を必要とする場面が訪れる。強電界と中電界の境ぐらいにある我が家では、3分配ぐらいしても電波強度に問題はなく、接続は容易なはずだった。

 ところが、なぜだろう。TVTest では 60.00 dB 以上の SNR値が表示されているにもかかわらず、いくつかの放送局はドロップ/スクランブルが大量に発生し、視聴することができない。

 不思議なのは、「NHK総合は映るのに、Eテレは映らない」という状況だった。

 両局ともブースターを通したSNR値は 73.0dB で、絶対安全圏の 30dB を優に超えており、受信状態に問題があるとは思えなかった。(後から知ったが、PX-S1UD のSNR値はてんで当てにならないとか;)


 試行錯誤が始まる。

 PX-S1UD は USB2.0機器なので差し込むポートを変えてみた。フロントポートからリアパネルに直接接続もしてみたが、エラー率は上下するものの、有効とは感じられなかった。

 電流ノイズのせいかと考え、ブースターの電源を USB から、スマホ用充電器に変えてみた。今度はサチュレーションが発生し、状況は悪化した。

 PX-W3PE のようにレジストリで調整が効かないものか調べたが、見つからない。

 ついにはドライバをいじろうかと思い始めたとき、USB3.0 を試していなかったことに気づいた。

 結果、本体は USB3.0 でもエラーが発生するが、ブースターの電源供給を USB3.0 にすると、なぜだかわからないが安定して映像が表示されるようになったではないか!?

 そういえば聞いたことがあった。あるメーカーのマザーボードは、USB が不安定なものがあると。もしかすれば、この Asrock H77 Pro4-M がそうだったのかもしれない。


 現在は次のように接続して安定している。

 アンテナ線 → ブースター(電源供給はフロントポートの USB3.0 ) → PX-S1UD(フロントポートからUSB2.0延長ケーブルで接続)

 この接続だと、壁掛けアンテナ(Amazonで1,700円ぐらい)でも問題なく映っている。

 6年前から使っているマザーボードだから、そろそろ買い換えたいが、今のご時世ではメモリの値段が高騰したままで買いづらい。DDR3 の 16GB が 8,000円の逆バブル時代を経験すると、なかなか食指が動かないものよなあ。

2018年8月23日木曜日

ブラウザからPDF印刷ができない

症状:Firefox で PDF仮想プリンターの印刷時にエラーが発生して出力できない

※現時点で Firefox Quantum での PDF印刷は不可能な模様。誤った記事を載せてしまい、申し訳ございません。

原因:ブラウザーの使用フォントを RobotoJAA に変更したため

対処: 別のフォントを選択する


いつからか Firefox で仮想プリンターでPDF印刷をしようとすると
「印刷エラーです」と表示され、出力ができなくなっていた。

これは Adobe PDF に限らず、CubePDFDoPDF でも変わりがなかったため、システム側の問題と判断できる。

別のブラウザーとして Internet Explorer で試したが不具合はないため、Firefox の設定に問題があるようだった。

アドオンを外したり about:config の設定を見直しても変わりなく、「またMicrosoftのアップデートが悪さをしてるんだろう」と特定できない原因を責任転嫁をしていた。

だが最近になって、Adobe PDF の設定に フォント関連の項目があることが気になり調べてみると、
「<システムフォントのみ使用し、文書のフォントを使用しない>のチェックを外すといいらしい」とあった。

設定を変更したが、エラーは止まらない。
ログには CIDフォントうんぬん、などと記録されているので、フォントが原因である可能性が濃くなってきた。

そこで、ブラウザーで使用するフォントの見直しである。

自分はアスキーアート(AA)の Webサイトを読むことがままあり、デザインのズレが発生しないようにフォントをメイリオから変更している。

また、 Android のスマートフォンを使用しているため、フォントを Roboto で統一するつもりで RobotoJAA を使用していたのだ。

これが原因だった。
ttfフォントのせいなのか、はたまた何らかの要素が不足しているのか、それはわからない。

そんなわけで、今は主に「源英ゴシックP」を使用している。
ただし、アスキーアート(AA)のまとめサイトだけは、RobotoJAA に設定して見るようにしている。


※Webサイトごとに使用フォントの設定をできればいいのだが。カスタムCSSで対応するしかないのか?

2018年7月16日月曜日

VirtualBox の共有フォルダが動作しない

症状:VirtualBoxで共有フォルダにアクセスをするとエクスプローラーが停止する。

原因:サービスの Distributed Link Tracking Client が無効になっていたため

対処:サービスから Distributed Link Tracking Client を開始する


当方のホストOSは Windows7 Pro x64 で、ゲストOSに Windows XP Pro を使用している。

ここ最近の Windows Update のせいか、突然 VirtualBox の共有フォルダが上記の症状で使えなくなってしまった。

音割れ対策のために 5.1.24 のバージョンを使用していたためかと思い、5.2.14 にアップグレードしたり、セーフモードから Guest Additions を再インストールしたりしてみたが効果がなく、不便さを禁じ得なかった。

CPUやメモリのリソース を空けるために、不要と思われるサービスを切っていたが、これが原因では? と考えて試していったところ、ゲストOSの Distributed Link Tracking Client を開始すると、以前と同じくアクセスできるようになった。

共有フォルダの場所が RAMDISK のせいかとも予測したが、それは無関係だった。

セキュリティの強化のためかもしれないが、突然の仕様変更に戸惑うのは、いつもユーザーなのである。

2018年7月3日火曜日

MP3プレーヤーで m4a が再生できない

症状:AGPtEK A20 で m4aファイルを再生すると、再起動してしまう

原因:MP4 のコンテナが ISO Base Media なため

対処:MP4Box で iTunes AAC-LC に変換する


音楽データである AACファイルは複数の種類があり、生の AAC や原型の ISO Base Media であったり、Apple用のフォーマットに分けられる。

TS から抽出された AACファイルは、いわゆる raw(生)のAACであり、このままではストリーミングには適していても、単体の再生ではシークができない不便さがある。

そこで、MP4Box を使って aac → m4a の変換を行い、iTunes で用いられる AAC にして単体再生に便利な状態にするのが常だ。

しかし、いくつかの AACファイルは、MP4フォーマット準拠の ISO Base Media で公開されることがある。

foobar2000等の高性能なプレーヤーソフトでは問題なく再生できても、中国製の安価なMP3プレーヤーではそうはいかないケースがあるようだ。


解決方法は次の通り。

raw-AAC ←→ m4a の相互変換が可能な MP4Box で m4a → raw-AAC → m4a と二段階の過程でコンテナを再構築する。

この操作はコンテナのみを変換しているので、元のデータは破壊されない。したがって、音の劣化は生じず、利便性を向上することができる。


MP4Box はコンソール用のソフトウェアなので、

mp4box -raw 2 "m4aのファイル名" -out "raw-AACのファイル名".aac

として、raw-AAC に変換する。

※ -raw 2 の数字は、m4aに格納された ID を調べること。
※ m4a内の ID を調べるには、黒羽製作所の「真空波動研SuperLite」が便利。

これを Apple iTunes AAC-LC に再変換するために、

mp4box -add "raw-AACのファイル名" "元のファイル名".m4a

として再構築が完了する。

※拡張子に注意


これに気づくのに20分ほど要してしまった。

それまでは再生できないデータを flac にエンコードし、ロスレスの代償にファイルサイズの増大を招いていた。


※この商品、実に2週間足らずで故障したため、返品処理を行って手放してしまった。

2018年6月29日金曜日

Audacity2.2.2~2.3.0rc3でエラー発生/終了できないバグ

症状:Audacityが終了できない
 

原因:リニアPCMのファイルを高速型(Faster)で読み込んだため
 

対処:非破壊型(Safer)で読み込む

Audacityでは、リニアPCMのファイルを読み込む方法が2種類あって、
データを一時フォルダに複製して編集を行う非破壊型と、
直接データを読み出して編集する高速型に分けられる。

後者の高速型を使用した場合、
リニアPCMのファイルを読み出して何もせずに終了すると、
編集画面が閉じられて灰色の背景のまま終了できなくなったり、
デバッグレポートが表示されたりして正常終了ができなくなる。

回避するには非破壊型(Safer)の設定にしておくしかないようだ。

↑はAudacity 2.2.3a

↓はデバッグレポート画面


2018年5月4日金曜日

JaneStyleのコマンドでカスタム検索

症状:JaneStyleのコマンドでカスタマイズした検索が動作しない

原因:JaneStyleはhttpsプロトコルを受け付けないため

対処:httpsをhttpに変更して登録


根強い人気の5ちゃんねるブラウザーこと「Janestyle」。

既に仕様が古くなっており、時代は https で暗号化通信の時代となるも、JaneStyleはコマンドのプロトコルを http で決め打ちのもよう。

http の登録では、リダイレクトして https になるが、それまでの通信は平文なので、安全ではないことに留意すること。


ちなみに、私の登録したGoogle検索は↓のとおり。

http://www.google.co.jp/search?q=$TEXTIU&num=30&source=lnt&tbs=lr:lang_1ja&lr=lang_ja&sa=X

・日本語のみの検索
・検索結果は1ページ30項目
・検索内容はUTFに変換

2018年3月16日金曜日

Firefox と ソニー損保 ※未解決状態

症状:Firefox からソニー損保のマイページにログインできなくなる

原因:Firefox のアドオン「Selected Text Seacher」をインストールしているため


上記のアドオンを入れたままログインしようとすると、次の画面が表示されてしまう。


原因となるアドオンの特定はできたものの、「Drag and DropZone」の代替なので、外すわけにはいかない。

設定だけでどうにかできないものか、現在奮闘中。


追記:
mineoの自動節約設定もダメらしい。
ログインを要して「戻るが不可」のサイトはアウトな様子。

Drag and DropZone(Revive)を使いたいところだが、Firefox Quantum になってからは検索エンジンを自由に編集するのが難しい……。

2018年2月23日金曜日

TVTest 0.10.0.0 x86 のコンパイル

症状:VS2017 で TVTest をコンパイルするとエラーが発生する

対処:Win SDK 10.0.15063 を追加インストールする

必要に迫られて TVTest 0.10.0.0(dev) を作成することになった。

コンパイルまでの道のりは下記のサイトが詳しい。
最新TVTest.exeのビルド手順(Visual Studio 2017版) | はんぺん.net

ところが、IT界の世の常で、「たいていの物事は書いてあるとおりにやっても上手くいかない」という困った状況に遭遇することになる。

VS2017 のインストールは「C++によるデスクトップ開発」となっているが、実際のところはバージョンアップが進み、Win SDK のバージョンがかみ合ってこない

※2018/2/22 時点では、10.0.16299 がインストールされる。

 必要なのは 10.0.15063 だが選択肢には存在せず、Webサイトの手順をなぞるだけの人にはどうしようもない。

解決方法は「C++によるゲーム開発」にチェックを入れることだ。
そこではオプションで旧型の SDK が導入できる。

↓の画像を参考にしていただければ幸いだ。












※afxres.h のエラーが出る場合、winres.h に修正すること

2018年2月21日水曜日

【故障だった模様】 Windows7 と USB機器の不具合

さんざんに書いた当記事ですが、マウスが故障している状況が浮かび上がってきました。
通常動作では下記の内容はほぼ発生しないため、ハードウェアの故障とは考えにくかったのですがね……。

自戒を込めて記事を残しておきます;


症状:
・Dishonored2 を起動し、プレイ中に突然マウス操作を受け付けなくなる

状況:
1. マウスの照明が消灯して操作不可
2. 10秒程度で標準の青照明が点灯(操作不可)
3. さらに10秒程度で標準プロファイル動作
4. 再び一瞬フリーズし照明が指定プロファイルが切り替わり、動作が正常に
5. 不定期に症状が繰り返される(発生タイミングは不明。頻繁に起こる時も長持ちする時もある)
6. ゲーム終了後も Steamクライアントが起動していれば、デスクトップ操作中にも発生する(タスクトレイから終了してしまうと発生しなくなる)

原因:
・Steamクライアントの不具合の可能性が高い
Logicool GameSoftwareの誤動作か?(JoyPadを差していると復帰が速い代わりに、頻繁に発生するようになる)

使用機器:
・Logicool ゲーミングマウス G300r
ESM-9100 USBゲームパッド

効果のなかった対処:
×USBのセレクティブサスペンドを「無効」にする
×マウスウェア(Logicool GameSoftware)の再インストール
×Steamクライアントをベータ版に変更
×Windows Update の2月分をアンインストール
×デバイスマネージャより「USB Root Hub」を削除
×Dishonored2 の修復・確認
×C-State を無効化


世間では「2月の Windows Update 以来、Windows10 の USB機器が認識しない」という問題が持ち上がっているが、おそらく上記の不具合も同様の原因なのだろう。

Steamを使用しないメインマシンの Windows7(Logicool M905t) では起きていない。
セキュリティ更新をアンインストールしたり、サービスを停止させたりしているが、今のところ改善の様子はない……。

2018年1月23日火曜日

Ubuntu + Unity3D の起動

症状:Ubuntu Studio 16.04.3 x64 で Unity3D を起動しようとすると、「Service not available, please try again later.」と表示されて進まない

対処:端末から LD_PRELOAD=/lib/x86\/64-Linux-gnu/libresolve.so.2 /opt/Unity/Editor/Unity と入力すると、サインイン画面が起動し、それ以降は通常ログインが可能になる

Unity3D のサイトでは Windows か MacOS のどちらかしかライセンス認証やインストーラーが存在しないようだが、Beta版という扱いながら Linux(64bit)用にも公開されている。

幸いにして deb形式のインストーラーがあるのでダウンロード → インストールすると、ライブラリ等が足りないらしくエラー。

検索すると、UbuntuのUnity上でUnity3Dを動かす - vaguely というサイトを発見した。

nodebrew が必要らしいので上記ページのリンクにある Node.jsを管理したくて、nodebrewをインストールする - CLOVER からインストールする。

あとはUbuntu 16.04 LTS (64ビット版) にUnityを導入する方法 - Qiita にある手順に従い、端末から LD_PRELOAD=/lib/x86\/64-Linux-gnu/libresolve.so.2 /opt/Unity/Editor を実行すればOK。


※2015年頃の古いライセンスのままだったので、Unity サイトにサインインして、Personal Free にライセンスをアップデートする必要があった。

※BleachBit を使って不要データの削除を行うと、上記の手順を繰り返す必要があるもよう。

2018年1月12日金曜日

Intel CPUパッチで Ubuntu Studio 16.04.3 の性能低下?

注意:この記事は原因の特定に至っていません。

症状:上記OSを 1/11 の更新を行ったところ、マウス操作もおぼつかないほど速度低下した
(ただし、CPU・メモリの使用率は正常値)

PCのスペックは

M/B: MSI MS-7241 (Intel G965)
CPU: Core2Duo E6600
GPU: Intel GMA X3000 (オンボード)
Mem: 3GB (DDR2-667 1GB, DDR2-533 1GB*2)
HDD: SATA2 80GB (AHCI)

インストール直後はなんともないが、ソフトウェアの更新を行って再起動後、GUI のログイン画面から異常を体感できる。

ローレイテンシーのカーネルなので、速度低下が顕著に表れるのかもしれない。
現状、打つ手無し。

2018年1月6日土曜日

インテルCPUの深刻な脆弱性とアップデート

※このアップデートはくだんの修正ではなかった模様。 混乱する記事を書いてしまい、申し訳ないです。

新年おめでとうございます。

年明け早々に Intel CPU の不具合報告が有り、修正プログラムの導入に大わらわ、といったIT業界であります。

なんだ、アップデートするだけじゃないか……というなら誰も困らないのに、インテル曰く
「高速性と安全性の両立は不可能」というトレードオフ宣言があったがゆえの大混乱。

なにせ修正プログラムを適用すれば、5%から最大30%まで処理速度が低下するとのこと。

となれば修正に二の足を踏むのは必然。

本日、Windows7 にもロールアップデートの形で hotfix が降りてきました。

簡易ながら、CrystalDiskInfo を用いて前後のベンチマークを取ってみたので公開します。


適用前






適用後





誤差程度ではあるものの、むしろ速度は全体的に向上しているのでは……。

露骨に下がったのは GDI ですが、この描画方法は旧規格ですし、すでに速度は十分以上なので影響は出ないはず。

よくわかりませんが、今回のロールアップデートでは極端な速度低下は見られないので、適用に踏みとどまっていた方は、上記の結果を参考にしてもらえれば幸いです。

エンコード等は試していないので、あくまで簡易ベンチでしかありませんけどね。


追記

当方のPCスペック要約は、Speccy で調査したところ、下記の通りです。


要約
        オペレーティングシステム
            Windows 7 Professional 64-bit SP1
        CPU
            Intel Core i7 3770 @ 3.40GHz    28 ゚C
            Ivy Bridge 22nm テクノロジ
        メモリ
            16.0GB デュアル-Channel DDR3 @ 798 MHz (11-11-11-28)
        マザーボード
            ASRock H77 Pro4-M (CPUSocket)    26 ゚C
        グラフィック
            RDT233WX-3D (1920x1080@60Hz)
            4095 MBNVIDIA GeForce GTX 1050 Ti (ASUStek Computer Inc)    25 ゚C
        ストレージ
            223GB SPCC Solid State Disk ATA Device (SSD)
            1863GB SAMSUNG HD204UI ATA Device (SATA)    22 ゚C
            931GB SAMSUNG HD103SI ATA Device (SATA)    18 ゚C
        光学ドライブ
            ATAPI iHAS324 B ATA Device
            PIONEER BD-RW BDR-206 ATA Device
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            Mixing Driver 1 for US-2x2 & US-4x4

FreenomのドメインメールがGmailに届かない

症状: Freenom で取得したドメインを Value-Domain で運用すると、Gmail には550エラーで到達しない 原因: DNSの信頼性がないため、SPFに登録する必要がある 対処: DNS設定に txt @ v=spf1 a:取得ドメイン ~all を追加する F...