2018年7月3日火曜日

MP3プレーヤーで m4a が再生できない

症状:AGPtEK A20 で m4aファイルを再生すると、再起動してしまう

原因:MP4 のコンテナが ISO Base Media なため

対処:MP4Box で iTunes AAC-LC に変換する


音楽データである AACファイルは複数の種類があり、生の AAC や原型の ISO Base Media であったり、Apple用のフォーマットに分けられる。

TS から抽出された AACファイルは、いわゆる raw(生)のAACであり、このままではストリーミングには適していても、単体の再生ではシークができない不便さがある。

そこで、MP4Box を使って aac → m4a の変換を行い、iTunes で用いられる AAC にして単体再生に便利な状態にするのが常だ。

しかし、いくつかの AACファイルは、MP4フォーマット準拠の ISO Base Media で公開されることがある。

foobar2000等の高性能なプレーヤーソフトでは問題なく再生できても、中国製の安価なMP3プレーヤーではそうはいかないケースがあるようだ。


解決方法は次の通り。

raw-AAC ←→ m4a の相互変換が可能な MP4Box で m4a → raw-AAC → m4a と二段階の過程でコンテナを再構築する。

この操作はコンテナのみを変換しているので、元のデータは破壊されない。したがって、音の劣化は生じず、利便性を向上することができる。


MP4Box はコンソール用のソフトウェアなので、

mp4box -raw 2 "m4aのファイル名" -out "raw-AACのファイル名".aac

として、raw-AAC に変換する。

※ -raw 2 の数字は、m4aに格納された ID を調べること。
※ m4a内の ID を調べるには、黒羽製作所の「真空波動研SuperLite」が便利。

これを Apple iTunes AAC-LC に再変換するために、

mp4box -add "raw-AACのファイル名" "元のファイル名".m4a

として再構築が完了する。

※拡張子に注意


これに気づくのに20分ほど要してしまった。

それまでは再生できないデータを flac にエンコードし、ロスレスの代償にファイルサイズの増大を招いていた。


※この商品、実に2週間足らずで故障したため、返品処理を行って手放してしまった。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Office2013のService Pack 1がインストールに失敗する

症状: Office 2013 Proffesional x64 を Windows11 Pro x64 にインストールし、 Windows Update をすると SP 1 だけがインストールに失敗する 原因: サービスの「Windows Font Cache」を無効にしていた...