2019年9月25日水曜日

Windows Defender のトレイアイコンが表示されない

症状: Windows10 1903 x64 の環境下で、タスクトレイに Windows Defender のアイコンが表示されなくなった

原因: スタートアップの指定に不具合があった

対処: 環境変数 %SystemRoot% を直接指定の C:\Windows\ に変更する


他種のアンチウイルスソフトを利用しているので Windows Defender のアイコンを消す、表示させない、といった記事は検索すればどこでも見つかるが、逆に Windows Defender を使用しているのにアイコンが消えてしまって難儀する、というケースも存在する。

Windows Defender が正常に動作している条件(ファイヤーウォールも含めて)として、以下4つのサービスが動作中である必要がある。

サービス名表示名
SenseWindows Defender Advanced Threat Protection Service
WdNisSvcWindows Defender Antivirus Network Inspection Service
WinDefendWindows Defender Antivirus Service
mpssvcWindows Defender Firewall

その上でタスクトレイにアイコンを表示させるために SecurityHealthSystray.exe を起動するのだが、通常はスタートアップに登録済みだ。

スタートアップで無効になっていれば有効に変更すれば済むが、有効であるにもかかわらず、動作中にタスクトレイのアイコンのみが表示されない状態のPCがあった。

エクスプローラー等から SecurityHealthSystray.exe を起動すればアイコンが表示されるようになるため、スタートアップの設定に問題があるのだろう。

レジストリに登録されているスタートアップの標準は次の通りだ。

%SystemRoot%\System32\SecurityHealthSystray.exe

%SystemRoot% は Windowsフォルダーそのものを指すため、パスとして間違っていない。だが、これを Windows10 が正確に解釈していないとしたら?

Windows10 になってからは Windowsそのものに全く信頼を置いていないので、些細なことでも疑うようになっている。

試しに

C:\Windows\System32\SecurityHealthSystray.exe

とすると……

なんと、アイコン表示の正常動作に戻った。

今回の対応にはレジストリのRunエントリを変更することになるが、下記の内容をレジストリファイルとして実行すればよいだろう。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run]
"SecurityHealth"="C:\\Windows\\System32\\SecurityHealthSystray.exe"

なお、当ブログは自分の対処方法を公開しているだけであり、実行における責任は各自のものとして扱うよう明記しておく。

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